2011年(平成23年)3月11日、東日本大震災が発生しました。
岩手県・福島県・宮城県を中心に大地震による津波は、太平洋の海沿いを襲いました。
「町が壊滅」
聞きなれないことばがニュースの通常の言葉となり、日本は混沌状態になりました。
山田町は岩手県沿岸中部の三陸地方に位置する、太平洋に面した町です。 中心的産業はリアス式海岸を利用した養殖を中心とする漁業。 この日、中心街を含む海岸部が大きな津波被害を受けました。
そして、2021年の今も復興の途中です。
山田町と捕鯨は深いつながりがあり、戦後、捕鯨基地がつくられ、重要な産業の一つになりました。
1977年はマッコウクジラだけで893頭が水揚げされました。
山田町は商業捕鯨禁止となる昭和62年まで捕鯨を行っていた歴史があり、鯨と縁が深い町です。
鯨と海の科学館 世界最大級17.6mの鯨の骨格標本
山田町「鯨と海の科学館」
鯨を通じて彼らが住む三陸の海、そして海を育てる豊かな自然環境について知ることをテーマにしている自然科学博物館です。世界最大級17.6mのマッコウクジラの骨格標本は必見です。
東日本大震災による被害から、本年(2021年)4月に完全復旧しリニューアルオープンしました。
クロミンククジラ /シロナガスクジラ
日本人と鯨のつながりには長い歴史があります。
鯨を食のためだけではなく、鯨油、釣竿の先、靴べら、文楽人形のバネ、石鹸、グリセリン、硬化油など生活の一部として捕まえていました。
私たちの先人はその海の恵みに感謝し、魂を供養しました。
日本人と共に生きたクジラの模型化
1/350 & 1/700 2つのスケールでの模型化
震災から10年という節目である今年、我々に何かできる事は無いかと考え、今回の企画を立ち上げました。
山田町役場生涯学習課様、日本鯨類研究所様、海洋生物環境研究所様、宮沢模型株式会社様には企画ご理解、協力頂きこの場を借りて感謝申し上げます。
今回の模型は
(1)1/700砕氷艦しらせAGB5002 1/350&1/700レジン製クロミンククジラ
第46次南極観測事業にてクロミンクジラの目視観測活動が行われました。
鯨と海の科学館ミニパンフレット付
(2)1/700 南極観測船 宗谷 1/350&1/700レジン製シロナガスクジラ
鯨と海の科学館ミニパンフレット付
山田町復興のために
シールズモデルは今回のプロジェクトを通じて得た売上の一部を
復興のために山田町に寄付させていただきました。
コロナ終息後、皆様にぜひとも岩手県山田町を訪れて頂きたくお願い申し上げます。