日本海軍三等巡洋艦 新高

明治 29・30 年度1,2 期拡張計画により建造され国産巡洋艦である本艦は横須賀工廠で建造された。先の須磨型の拡大型と言える本艦は安式15 センチ砲 6 門に強化し、防禦甲板厚も増加している。機関はフランス製クロース式缶16基で、据付及び公試運転には来日したフランス人技術者も立ち会った。
兵装面においてはこの手の巡洋艦に従来装備されていた魚雷発射管を撤廃した。日露開戦直前に編入となった本艦は 5 月と 12 月に失われた吉野、高砂の穴を埋め、日本海海戦においては第 3 戦隊に所属し主力の第一戦隊の索敵、偵察任務に活躍した。